トラベルブログという名のバーチャル・トラベル


Warning: preg_match(): Unknown modifier '.' in /home/hiromiura/bookmoviemusic.com/public_html/wp-includes/class-wp-embed.php on line 156

Warning: preg_match(): Unknown modifier '.' in /home/hiromiura/bookmoviemusic.com/public_html/wp-includes/class-wp-embed.php on line 156

Warning: preg_match(): Unknown modifier '.' in /home/hiromiura/bookmoviemusic.com/public_html/wp-includes/class-wp-embed.php on line 156

Warning: preg_match(): Unknown modifier '.' in /home/hiromiura/bookmoviemusic.com/public_html/wp-includes/class-wp-embed.php on line 156

Youtuberと呼ばれる人たちがいる。Youtubeでチャンネルを持ち、膨大なサブスクライバーをもっている人、というほどの意味だ。

内容はさまざまで商品のUnbox(日本語でいうところの開封の儀だが、海外の人はみんなけっこう荒っぽい。箱とか商品とか平気で放り投げる)、レビュー、外国語講座、美食などなど、およそ考えうるすべてのジャンルにYoutuberは存在しているようだ。

個人的によく見ているのはいわゆる「トラベルブログ」というやつである。

たとえばマルコとアレックスのVagabrothers。

彼らは本当の兄弟で父親はニュージーランド人、母親はパンナムの元CA。彼ら自身が生い立ちなどについて説明するビデオもあるが、このフィンランドの「Finland Wife-Carrying Championships」に参加したときのエピソードなど雰囲気がよく出ていていい。奥さん役を買って出てくれたのは、ウェブ上で応募してきた女性だそうだ。

いかにも現役バックパッカーという感じで面白かったのだが、スポンサーがついてヴェニスビーチに家買ったりしたあたりから、そのノリがちょっと薄れてきた。ビジネスになってきたということなのだろうか。独特のグルーヴがあって愉しみにしていただけに、ちょっと惜しい気がする。

わりと最近見始めたばかりだが、Erwan Heussaffもなかなか面白い。

とくに好きなのはOvernight Travel Guide to Asiaというシリーズ。その名のとおりアジアの大都市を24〜48時間で旅するというもので、アンソニー・ボーデイン(Anthony Bourdain)が昔やっていた「The Layover (邦題はアンソニーの弾丸ツアーだっけか)」にコンセプトがちょっと似ている。

まだ11本しかアップロードされていないのが残念だ。内容は「No Reservations (邦題:アンソニー世界を喰らう)」初期シリーズを思いおこさせるところがある。(トニーのトラベル番組については、そのうちに書こうと思う)

Vagabrothersより前から観ていたトラベルブログといえば、soniastravels。

起業家でトラベルブロガーのSonia Gilが旅行に役立つトピックを紹介するというものだ。彼女はWebbyアワードを2012年、2014年に獲得している。
調べてみたら当たり前だがウェブサイトもあった。

http://www.soniagil.com/

soniastravelsは毎週木曜日更新だったのだが、たしか1年くらい更新が止まったままになっていた。
どうしたのだろう、と思っていたら5月の末に久々に更新があり、そこでソニア自身がなぜ更新できなかったかについて述べている。

彼女はベネズエラ出身だ。ベネズエラの政治状況はニュースなどで知っている人も多いと思うけれど、彼女はそのことにとても心を痛めていて、おそらくは支援、およびそのための仕組み作りなどをしていたのだろう。

頑張ってほしいものだなあ、と思っていたらスマートフォンに入れたEURO NEWSアプリの通知で「トランプが旅行禁止令リストに北朝鮮とベネズエラを追加」との臨時ニュースが入ってきた。21世紀のまぎれもない現実の姿がこれかと思うと、じつにやるせない。

(追記)Youtubeは字幕機能もついてはいるものの、英語、スペイン語くらいしかないことが多い。自動翻訳が飛躍的に進化したら文字どおり言語の壁もなくなるのだろうが、それまでは有志が手作業でやるしかない。その意味でも日本における英語教育のダメさは犯罪的であると思う。多くの人が「世界にコネクトする機会」を(おそらくは意識的に)奪っているのだから。