やはりGoogleを信じてはいかんよね、という話


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国内海外問わず、宿泊先を予約するときは真っ先に宿の公式ウェブサイトをのぞいてみることにしている。

Booking.comやエクスペディアなどの予約サイト、それらの情報をまとめたTrip Adviserといったサイトもあるが、そちらはあくまで価格の目安として見るだけ。宿泊料金にさほど差がなければ、そのまま公式ウェブサイトで予約してしまう。といってもホテルの方で独自の割引プランなどを用意していることも多いので、予約サイトと比べて価格がべらぼうに高いということは、ほとんどない(予約サイトと同等か、それより安いことが多い)。

予約サイトを使うのは、

1.公式ウェブサイトで空き部屋がなく、予約サイトにのみ空室があるとき
2.海外ホテルの公式ウェブサイトに英語表記がなく、そのままでは予約が難しそうなとき(Google翻訳で英語に翻訳してもらえばなんとかなることもある)
3.予約サイトでしか予約できないホテル

この3つのパターンのどれかに当てはまるときくらい。ウチナンチュ大会の真っ最中、那覇でホテルを取ったときは1、昨年パリのマレ地区で泊まったホテルは2のパターンだった。

エアチケットも同じで航空会社の公式ウェブサイトで買うことが比較的多い。
プライベートで旅行するときは2ヵ月くらい前から価格を調べて、安い価格が提示されたときに買う。格安チケットとの価格差はショックを受けるほどではない。旅行のエキスパートによればCookieの反映されないシークレットモードで検索し、水曜日にチケットを買うのがよいらしい。


(これはVagabrothersのマルコとアレックスによる解説Video)

旅行代理店でエアチケットを購入すると、シートセレクションがオンラインチェックインまでできなかったりして何かと不便なのである。航空会社直で買えば購入時にシートセレクトもできてしまう。もっとも、居心地のよさそうな席を選ぶには追加料金を払わなければならない航空会社も増えつつあって、こういうセコい儲け方はやめてもらいたいと思うのだが、これはまあ世の習いだから仕方がない。

で、予約サイトの話。ときおり利用するのはもっぱらBooking.comなのだが、少し前にTwitterで「泊まったホテルがNo Showになっていたり、泊まっていないホテルに宿泊していることになっていた」というポストを見かけた。システムのバグなのだろうな、と思ってそのままになっていたのだが、今日うちにもBooking.comからこういうメールが来たのである。

(iPhoneのGmailアプリで表示したメールのヘッダ部分)

ホテル予約のリマインダーなのだが、なぜか全然関係ないインドの西ベンガル州、コルカタのホテルの画像およびデータが表示されている。
スクロールしていくと予約した正しいホテルのデータと日程が出てくるのだが、これは一体なんなのだ。

というわけで連絡したのは、

1.Booking.comの日本語サポート(電話)
2.カードデータの不正使用の可能性もあるので、決済に登録してあるクレジットカードのサポート(電話)
3.Gmailのバグの可能性もあるので、Googleの問い合わせ先

まずBooking.comだが、土曜日午後にも関わらず電話はすぐつながり、対応も丁寧で非常に満足できるものだった。キャンセルすらまともにできず、非常に憤慨したというレビューを昔見た記憶があったので、これはうれしい誤算である。当該メールのスクリーンショットをメールで送ってほしいということだったので、事情も説明しつつ画像を添付。しばらくして返答があり、その後、満足度調査のメールも送られてきた。ここまでしっかりしているとは思ってもみなかった。サポートデスクは24/7、年中無休とのこと。

2は日本のクレジットカード会社だったので例によって例のごとしである。希望する問い合わせに応じて番号を押し、会員番号と暗証番号を入力してようやくオペレーターにつながる。カードの不正使用の履歴は今のところまだなく(現地払いにしてあったら使用履歴が上がってくるはずもないのだが)、毎月の利用明細を隅から隅までよく読め、と説教されているときにSkypeが不具合を起こして回線が切断された。Skypeもたまにはいい仕事をする。

問題は3で、Googleはサポートデスクなどの電話窓口がないことになっている。ウェブサイト上にあるのはヘルプ集とフォーラムだけ。仕方がないのでフォーラムに質問のスレッドを立て、Twitterのハッシュタグ#gHelpをつけて同じ内容をTweetしておいた。当然だが、どちらもまだなにも反応なし。

引き続き調べてみたところ、PCのブラウザ上でGmailを閲覧したときにはコルカタのヘッダは表示されず、Apple純正メーラーなどでも同様であることがわかった(Booking.comのシステム上でもコルカタのホテルデータは表示されないとのことだった)。

続いてGoogleカレンダーをチェックしてみると、メールからの自動生成という形でコルカタの宿泊予定が追加されている。詳細タブから元のメールを表示させてみると、件のコルカタヘッダのついたリマインダーメールが生成元であるらしい。ということは、やはりGmailがBooking.comから送られてきたリマインダーメールに勝手にヘッダを追加した可能性が高い。

Googleにこの事例をバグとして報告すべきところなのだろうが、公式のサポート窓口がそう簡単に見当たらない以上、こちらの労力を使う義理もない。Googleカレンダーの設定を変更して「メールから予定を自動生成」をオフ、コルカタのヘッダは見なかったことにしておく以上に有効な方法はなさそうである。

今回の件、Booking.com日本法人の好感度が上がるという意外な結末に終わったのだった。

(追記)というブログを書いた直後、Booking.comからふたたびリマインダーメールが送られてきた。ヘッダは予約したホテルのものだが、画像、ホテルデータの記載などメールの基本レイアウトは前回のコルカタメールとまったく同じに見える。ということは、やはりBooking.comでミスマッチのメールを送ったという可能性も捨てきれない。ネットってこんなものだよね、と思いつつ適当に利用するのが、おそらく正しい態度なのだろう。

(追記2)Googleのフォーラム、先ほどGoogle社員のエキスパートから返信があった。Gmailにフィードバックを送信してください、とのこと。ヘルプリンクは以下。

https://support.google.com/mail/forum/AAAAhuJmquwhncPHM73plk?hl=ja&vid=0-1118385668841-1506175950449

さっそく症状について送信したものの、フィードバックとして送信するだけなので何が原因だったかなどは一切わからないと思われる。