フィル・ライノットとダブリン、彼のソロ・シングル「Old Town」についてポストしてすぐ、YouTubeで「Philip Lynott old town documentary」という動画を見つけた。昨年末、12月30日19時半からアイルランドの放送局RTE ONEで放送されたものだという。30分番組として作られたもののようだ。
出演する人の半分くらいがゲール語で話していて、その場合は画面下に英語字幕が入る。英語で話す人もアイリッシュの訛りがけっこう強い。フィルの母親、スキッド・ロウ時代のバンドメンバー、Old Townの作曲者、PVのディレクターなどが面白いエピソードを語っているが、個人的にはフィルのガールフレンド役を演じているのが誰か、ソロパートで聴けるトランペットは誰が吹いているかなどといったトリビアを知ることができたのが収穫だった。
ソロで使われているのはピッコロ・トランペットという小型のトランペットだそうだが、PVでフィルが吹く真似をしているのはフリューゲル・ホルンで、音はまったく異なる。でも、そんなことはどうでもいいじゃないか、と出演者のひとりも語っていた。
(番組のなかにも出てきたWall of Fame Dublin。ときどき壁の色を塗り替えているようだ。これは2015年)
実際に歩いてみたダブリンはあまり心躍るような場所ではなかったのだが、こうやって映像で見ていると、また行きたくなってくるから不思議だ。思えばアメリカ南部のニューオリンズに初めて行ったときも最初の印象はあまりよくなかった(マルディグラのときに行ったので、あまりに強烈すぎて拒否反応を起こした)が、その後依存症のようになり、ひとりで何度も通った。
次に行くときはレンタカーでも借りてダブリン以外の街にも出かけてみようとか、アイリッシュ・ミュージックの好きな知人と行ったほうが楽しいかもしれないとか、RTE ONEのドキュメンタリーを観て、そんなことを思ったのだった。