2019年3月18日、那覇空港のターミナルがリニューアルオープンした。じつは2日後の3月20日から沖縄に行っていたのだが、空港内にはとくに表示などは出ておらず、ターミナルの構成が変わったのを知ったのは東京へ帰ってきてからだった。
那覇空港は従来、国内線ターミナルと国際線ターミナルの間に少しギャップがあって、LCC(ローコストキャリア=格安航空会社)は、ちょっと離れたところにある貨物用ターミナルを使用していた。より正確にいうと、貨物用ターミナル発着はバニラとPeach(この2社は今年末に統合される予定でバニラエアの運航は2019年10月26日で終了)、ジェットスターとスカイマークは国内線ターミナル発着。貨物用ターミナルからはシャトルバスで那覇空港の母屋へ移動しなければならず、レンタカー利用の場合はさらにここから各レンタカー会社のバスに乗って事務所まで移動、そこで事務手続きをする必要があった。
ハイシーズンに沖縄行ったことがないのでよくわからないのだが、徘徊動画の編集氏がたしか「空港に着いてからレンタカーを借りるまで、1時間で済めば早い方」とコメントしていたような気がする。同様に貨物ターミナル〜国内ターミナル間のシャトルバスも、かなり混雑する(ハイシーズンの場合)ので、トータルでけっこうな時間がかかることは間違いないだろう。
今回のリニューアルでは、そのLCCターミナルが那覇空港内に移転、利便性が格段に高まったというのが、おもなトピックである。国内線と国際線のターミナルの間を連結し(連結ターミナルと呼称)、そこにあらたな国内線用・保安検査場Cもできた。那覇空港は保安検査場が非常に混むことでも有名で、その混雑は土日祝日、修学旅行などの団体利用があるときは、さらに激しくなる。にも関わらず保安検査場は2ヵ所しかなかったのだ(AがJAL、BがANA)。
上記の動画でも「連結ターミナルと保安検査場Cの存在を知っている人はまだ少ないようで、ガラガラです」と紹介されていて、5月に沖縄を再訪したときも、平日はまさにそんな感じであった。
ただ注意点がひとつ。この保安検査場CはANA、またはLCCに搭乗する人でなければ利用できない。那覇から離島へ向かうANA便を利用したときはまったく気づかなかったのだが、JALの搭乗券(というかQRコード)では保安検査場Cには入れない(保安検査場に入る前にQRコードをスキャンする必要があり、そこでJALに搭乗する人はエラーが出てNGと言われる)。係の人に確認したところ「JAL便を利用する人は保安検査場Aからしか入れないんです」との由であった。
JAL利用の人が「たしか保安検査場Cは空いてるんだったな」と思い連結ターミナルまで行くと、入れませんと言われ、西の端にある検査場Aまで戻るはめになる。搭乗時刻ギリギリだったりすると、これはけっこう致命的なミスになるのではないか。というわけで、国内線ターミナルの保安検査場混雑を避けるにはANA、またはスカイマーク利用がよいということなのかもしれない。ちなみにLCCは、ほぼすべて成田便である。