Topo Designsというメーカーは、もともとアウトドアがルーツであるらしい。オーセンティックで機能的、そこに今日的要素をプラスするというのが基本コンセプトのようで、ラインナップにもなかなかよさそうなバッグが並んでいるのだが、なんというか色のセンスがすごいのだった。
(マウンテンパック・容量30L。カラーはRedということになっている)
(チャコールはなかなかいいと思う。ただトップローディングはトラベル用にはちょっと不便)
昔の登山用品のようなデザイン・テイストとカラーで敬遠していたのだが、あらためてラインナップを確認してみると、Topo Designsはワンバッグ・トラベル・バッグもつくっているのだった。しかもわりと頻繁にモデルチェンジを繰り返して地味に進化しているらしい。モデル名はなんのひねりもない「TRAVEL BAG」で、容量は40Lと30Lの2種類がある。気になったのは30Lの方。
フロントのクイックアクセス・ポケットは縦型だが内部に仕切りやポケットが備えられいて、使い勝手もしっかり考えられているようだ。(仕切りなどがないと、バックパックを背負っている間に中のものが全部下に落っこちてグダグダになってしまうのである)
メーカーによる特徴説明を列挙すると以下のとおり。
・オーガナイザー装備の大型フロントポケット
・オーガナイザー装備のフロント縦型ジップポケット
・メイン荷室内は蓋側にメッシュ・オーガナイザー装備
・背面にPC用イージーアクセスポケットを装備(最大15インチ)
・キャリーバッグにセットアップできるループ付き
・パッド入りバックパネル
・背負い、手持ち、肩掛けで使える3WAY仕様
・メッシュパッド付きショルダーストラップ付属
・収納式バックパックストラップ
・スターナムストラップ (チェストストラップ)
・ウエストストラップ (取り外し可能)
・上部と側面にキャリーハンドル
・フロントパネルにデイジーチェーンウェビング
・視認性に優れた裏地素材(パッククロスナイロン)
素材は1000d CORDURAナイロンとCOATED PACK CLOTHでサイズはH50cm x W33cm x D10cm、容量は30L。重量はおよそ1.2kgとのこと。
スペックを眺めてみると必要そうな機能はほぼすべて揃っている。唯一ないのはウォーターボトルポケットくらいのものだろう。カラーはオリーブとネイビーのほかにバリスティック・ブラックがあって、ブラックなら街中で持ち歩いてもそう違和感はなさそうだ。(最終的には趣味の問題ですが)
(画像 via 日本公式サイト。一番下がバリスティック・ブラック)
デイパックとして使えるかと訊かれるとちょっと微妙なサイズだが、小さめのローラーラゲッジと一緒に使う、もしくは2〜3泊用のワンバッグ・トラベル・バッグとして考えるなら、けっこう使い勝手がよさそうだ。
いっそのこと40Lにしてみたらどうか、という話もあるが、40Lの方にはローラーキャリーのハンドルを通す「パス・スルー・スリーブ(上記のリストではループと書かれている)」がない。サイズはH56cm x W36cm x D13cmで、インチ換算すると H22″ x W16″ x D11″(Topo Designs公式サイトの表記)。これは欧州の機内持ち込みサイズをわずかにオーバーする可能性がある。といった理由により、個人的に選ぶなら断然30Lモデルの方だ。
「TRAVEL BAG 30L」の本国価格は189ドル。今日時点のレートでおよそ2万1000円ちょっと(端数を四捨五入した数字を書いておくと、2万1338円)。Topo Designsは日本への海外発送をしていないので、本国の公式サイトから購入する場合は別途輸入代行業者などに配送を依頼する必要がある。
では日本法人の価格はどうなっているかというと、驚くなかれプライスタグは2万1384円となっている。ほぼアメリカ国内と同じ価格で販売されていて、送料も無料(1万円以上の購入で送料無料)だ。これはかなり良心的といえるだろう。国内販売のサイトはこちら。
輸入ものは日本での販売価格が本国の2倍、3倍ということも珍しくないが、本来は本国価格+αくらいで購入できるのが当たり前であってほしいものだ。保管・管理コストや輸送中のリスクなどがあるのでしかたがないのだ、という言い分は今もよく耳にするが、Topo Designsのように本国とほぼ同じ価格で展開することは決して不可能ではないのである。そんな良心的なブランドを支持するには、やはり製品を購入するのが一番だろう。近いうちに現物を見てみようと思っているのだが、はたして国内にストアはあるのだろうか。
(追記)Topo Designsの日本法人に問い合わせてみたところ、現状実店舗はなく、国内でTravel Bag 30Lの現物を見ることはできないとのこと。バックオーダーになっているアクセサリー類(Travel Bag用のショルダーストラップは現在売り切れ)などは取り寄せ可能らしいので、やはり日本法人のウェブ販売を利用するというのが一番賢い選択であるようだ。
(追記2)日本時間で昨日深夜、チェイス・リーヴスがTravel Bagのレビューをアップした。レビュー動画はこちら。チェイスのおすすめも30Lとのことである。