ついに本命登場か(ただし現状売り切れ)


機内持ち込みのバッグだけで旅をする、いわゆる「ワンバッグ・トラベル」問題は自分のなかではほぼ決着がつきつつある。よりサイズ規定が厳しい欧州の基準に合わせて35リッター前後のものを選ぶ。カメラ機材のみ別の小さなバッグに入れておけばそれも機内持ち込みできる公算が大きい。

候補となるのはAer Travel Pack(33L)、Tortuga Outbreaker 35L、Minaal Carry on 2.0(35L)、Arcido Acra(35L)といったところか。これらのバッグは旅行先で持ち歩くには大きすぎるので、別にデイパックを用意する必要がある。カメラを入れるバッグをデイパック代わりに使ってもいいが、このやり方だと移動時にバッグを2つ持ち歩くことになってしまう。「ワンバッグ・トラベル」の気軽さを求めているのに本末転倒という気がしないでもない。

妥協案としては30〜45Lくらいのスーツケースを預け入れにして、25L前後のバックパックを機内持ち込みにするという手がある。このサイズなら現地でデイパックとして使えるのでより合理的だ。これについては前にも書いた。

バックパック嫌いのバックパック選び(Part 2)

機能性を考えるとTom BihnのSynapse 25がよさそうだが、見た目にかなり難がある。

(個人的趣味の問題なので、まったく問題ないという人にとってはかなりいい選択肢であると思う)

最近出たAerのTech Packもなかなかよさそうだが、こちらは容量16L程度とやや小さい。その代わりデイパックとしては最適と言えそうだ。

キックスターター、インディGOGOなどからも面白そうな製品がいくつか出ている。まずはInvisible Carry on。エキスパンド機能つきで24L→33Lまで拡張可能。

https://www.opposethis.com/products/invisible-carry-on


(Bo Ismonoによるプロトタイプのレビュー)

価格は265ドル。公式ページでは自動的に通貨変換されてしまうが、今日時点での日本円価格は¥28,036 JPY。配送はUSPSで送料無料とのこと。配送無料は魅力的だ(詳しくは公式サイトのShippingページを参照ください)

24Lの状態ならデイパックとしても使えそうだが、問題はバックパックの形状だ。フロントパネルが末広がりとなっていて、コンプレッション・ストラップで留めてもその傾向は残る。この形状が好みではないという人もいるだろう。

あるいはPAKT One。

https://www.indiegogo.com/projects/pakt-one-the-only-travel-bag-you-ll-ever-want-design#/

じつはこのバッグ、映画「Minimalist」のなかで使われていたものだ。

マルコム・フォンティエというデザイナーがつくったもので、フォンティエはこのバッグを300個くらいしか作らなかった。映画を観た人から「あのバッグはどこで売っているのか」という問い合わせが殺到したので今回インディGOGOでプロジェクトを立ち上げ、細かいブラッシュアップをおこなったのだという。インディGOGOでの価格は265ドル。


(もともとの名称はTha Getaway Bagだったことがわかる)

このバッグはショルダー、もしくはボストンバッグとしてしか持ち運びできない。ラップトップPC、カメラ機材などで重くなったときにはショルダーストラップでバックパックとして背負えるモードがほしいところだが、そのような設計にはなっていない。容量は35Lあり、これまたデイパックとしては大きすぎるが、子どもっぽいところがなく、よいデザインであると思う。

なかなかぴったりくるものはないものだなあと思っていたところ、面白そうなバッグを見つけた。メーカー名はEvergoodsといい、GORUCKの共同創立者であるJack Barleyとパタゴニアで開発部門にいたKevin Deeのふたりが立ち上げた会社だ。今のところラインナップはバックパック2種類だけだが、将来的にはアパレルも展開していく予定らしい。

バックパックは30Lと24Lがあるが、注目しているのは24Lの「CPL24」。


(キックスターターのファンディングはわずか4時間で完了したという。かなり期待されていることがわかる)


(Boによるプロトタイプのレビュー)

Boが指摘している欠点は
1)フロントポケットにオーガナイザーや仕切りがないため、トップハンドルを上にして置くと中に入れたものが全部下に偏ってしまう
2)ラップトップ用のコンパートメントは15インチも余裕で収まるが、トップハンドルを上にして置いたとき、底面のプロテクションが足りない(バックパックの底面からオフセット=サスペンデッドしていない)
3)地面に置いたときに汚れがつきやすく、かつその汚れが目立ちやすい

加えて外側にウォーターボトルホルダーなし。これはGORUCKなどと同じだ。PVを見るとわかるが、このバックパックは横向きに置くことを前提にデザインされている。横向きに置いたときにラップトップが底面からサスペンデッドされるかは、PVやレビューからはよくわからない。

CPLの価格は229ドルで、これはGORUCKの26LモデルGR1が定価295ドルであることを考えるとリーズナブルな設定と言えるだろう。

ちなみにHuckberryでは5月17日現在、GR1は249.98ドルのクリアランスセール中。この価格だとHuckberryは送料無料になったと思うので、けっこう悩みどころではある(ただしGR1にはオーガナイザーポケットがない)

問題はCPL24が売り切れてしまっていることだ。次回入荷は7月下旬で現在はプリオーダー受付中。その代わり価格は209ドルに値引きされる。プリオーダー期間が終わったあとは229ドルの定価に戻る。セールは一切しないとアナウンスされているので、いつ買っても229ドルという価格は変わらない。これはある意味で良心的とも言える。

もうひとつの問題は日本へは発送しないとEvergoodsの公式ページに記載されていることだ。日本国内代理店との契約によると思われるが、これはアメリカ国内にある日本向けの転送サービスなどを利用するしかない(アメリカ国内の通常配送料=USPS Priorityは無料だと思われる)

配送料込みで考えるとGR1(Huckberryで購入)とLPC24はいい勝負だが、外観やスペックを考えるとCPL24の方がぴったりくる、というのが今のところの結論である。