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バックパック嫌いのバックパック選び | 本と映画とMusic
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バックパック嫌いのバックパック選び

過日、初めて小さなスピナースーツケースにレザーの2ウェイトートという組み合わせで10日間海外へ行ってきた。スーツケースは国内2泊程度の出張で使っているSamsoniteのWinfield 2。レザーの2ウェイトートも普段持ち歩いているもので、これには一応ジップトップのフラップがついている。容量は両方合わせて40〜45リットルといったところだろうか。スーツケースは機内持ち込みサイズをわずかにオーバーするので今回は預け入れにした。(国内線ではたいていの場合、機内持ち込み可能)

手回り品を入れるバッグはボストンタイプにしてもいいけれど(前席の下に入れたときに収まりがいい)現地に着いてからボストンバッグを持ち歩くのはできれば避けたい。というわけで大きめのスーツケースをもっていくときは、2ウェイトートをスーツケースに入れていく。海外ではレンタルのWiFiルータや地図、モバイルバッテリーなど、細かい荷物がどうしても多くなる。バッグは必要だが、かといってボストンバッグやポケッタブルのナイロンバッグは持ち歩きたくない。街歩きくらい普段と同じバッグで済ませたいのだ。(これは洋服や靴も同じ)

最小限の荷物だけで旅行してみると、これはこれで悪くない。電車やバスに乗ったとき、網棚にスーツケースを放り込むだけで済むのは気軽でいいものである。旅程の中ほどでコインランドリーに行く必要があるが、見知らぬ人と話をする機会も増えるし、洗濯をしている時間はいい気分転換にもなる。

ミニマリストのとば口を経験して「なかなか悪くない」と思ったので、もっと身軽にヨーロッパ、東南アジアなどを旅するにはどうしたらいいか考えてみた。といってもとくに変わった案があるわけではなくて、適切なサイズのバックパックを使えば移動はもっと楽になるという話。問題は、ぼくがどちらかというとバックパック嫌いであるということだ。

といった問題はさておいて、候補をいくつか考えてみる。バックパックそのものの性能(収納力、使い勝手、バッグ本体の軽さ、背負いやすさ)という面でいくと、専業メーカーのものがよい。本格的な登山用ではなく、トラベル用バックパックの方がさらに使い勝手がいいだろう。と言われてみんなが思い浮かべるのはグレゴリーかもしれないが、ぼくの場合はOsprey(オスプレイ)だったりする。機内持ち込みサイズにまとめてもどうせ重量オーバーなのだから、と割り切ればFarpoint 55など最適だろう。

https://www.ospreypacks.com/au/en/product/farpoint-55-FARPNT55.html

40リットルのバックパックと15リットルのデイパックにセパレート(ジッパーで留められている)できる旅行用バックパックで、ショルダーストラップやヒップベルトをフラップ内に完全に収納できる。バックパックの方を預け入れるときに便利そうだ。15リットルのデイパックの方はラップトップPCや小物類を入れるコンパートメントがついている。デイパックは身体の前側に固定することもできるが(バックパックのショルダーストラップに専用のクリップが付いている)、これはふたつのバッグを分離して使うシーンが多いとメーカーも考えているからだろう。安全対策にはなるが、背中にひとつ、胸の前にもうひとつバックパックを抱えた姿は不格好であるといつも思う。

機内持ち込みサイズのみで済ませるならFarpoint40という手もある。

https://www.ospreypacks.com/au/en/product/farpoint-40-FARPNT40_326.html


(Farpoint40と55の比較レビュー。ぼくの意見はほとんどこの人と同じである)

手近な安い製品で済ませるなら、Amazonベーシックにこういうのがあった。

eBagsのOEMと思われる製品で5900円。アメリカのAmazonでは49ドルで売られている。送料を勘案すれば、まあ納得できる価格だと思う。ただ、これを買ってもすぐに飽きてしまうような気がする。

トラベルバックパックは各社からいろいろな製品が出ている。Tortuga Outbreaker Backpackなど容量が大きくてよさそうだ。


(いつもハイテンションなチェイス・リーヴスのレビュービデオ。この人のリック・スティーヴスのモノマネはくだらなくて好きである)

ビデオの終わりの方ではAer Travel Packや、Minaal Carry on 2.0 Travel Backpackとの比較もちょっとだけ出てくる。チェイス・リーヴスはMinaal Carry on 2.0もかなりお薦めしていて、その最大の理由は作りのよさ、スリークなデザイン、よく考えられた収納スペースなどにあるようだ。公式チャンネルの紹介ビデオはこちら。

Minaal(ミナールと発音する)は普段使いもできそうでいいのだが、価格は299ドルともっとも高い。販売は公式ウェブサイトのみで、のぞいてみたところ新色の黒(Aoraki Black)がプリオーダー受付中だった。20ドル引きで279ドル。

Carry-on 2.0 Bag

この価格に配送料がプラスされると300ドルを少し超えると思われる。今日のレートで約3万5000円。普段ほとんど使わず、あまり好きでないバックパックに3万5000円。さすがにこれはもったいないという気がする。

というわけでバックパックがどうしても必要という旅の予定ができたら購入を検討してみようか、というところで今日はおしまい。物欲だけで買い物をしない程度には大人になったのだ。(ホントか)

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