2015年1月のプレジデント・オンラインでジム・ロジャーズがこんなインタビューに答えている。
http://president.jp/articles/-/14427?display=b
記事そのものは第二次安倍政権発足から2年、現在から3年近く前のものだが状況の分析その後の見通しについては基本間違っていない。日夜繰り返される「日本スゴイ」的な番組とは関係なく、日本はいま急速に沈みつつある。株式市場の高騰は日銀が買い支えている結果であり、なぜ買い支えるかといえば企業にとって株価はもっとも重要な指標であるからだろう。利益を享受しているのは大企業の経営者、そして海外投資家だ。
海外支援も大盤振る舞いしているが、これは援助がひも付きであることも大いに関係しているようだ。日本企業が関わることで海外への援助資金は日本企業へ流れる。その利益は内部留保となり、キックバックや献金として政治家へ環流する。多くの先進国で繰り返されている、ある意味お馴染みの光景だ。日本の場合、それを経済の後退局面でおこなっているのだから開いた口が塞がらない。原資はもちろん税金である。直近の消費税増税は企業減税の穴埋めに使われてほぼ終わりだった、という分析もある。
衆院選の投票日は明日だが、台風が接近しつつあるということで遅ればせながら期日前投票に行ってきた。ニュースでも報道されているが、かなりの人が期日前投票に足を運んでいるようだ。今の政府に危機感を感じた市民が列をなしているのか、今度の選挙は絶対負けられないということで自公の動員がかかっているのか、そのあたりはよくわからない。
選挙結果はどうなるのか。それは明日の夜を待つしかない。
祈るような気持ちとは、こういうことを言うのだろう。